清掃業・ハウスクリーニングの見積書の書き方ガイド【記載例付き】

更新日: 2026年4月17日

清掃業やハウスクリーニングでは、作業箇所・使用洗剤・作業時間など、業種特有の情報を見積書に正確に記載することが重要です。曖昧な見積書はトラブルの原因になるため、顧客が内容を一目で確認できる丁寧な書き方が求められます。本ガイドでは、清掃業・ハウスクリーニングの見積書に必要な項目・記載例・料金設定のポイントを詳しく解説します。

清掃業・ハウスクリーニングの見積書の特徴

一般的な業種の見積書と異なり、清掃業の見積書には以下のような独自の特徴があります。

  • 作業箇所の明細が多い:キッチン・浴室・トイレ・窓など、場所ごとに分けて記載する必要がある
  • 使用する洗剤・資材の記載:使用薬剤の種類によって金額が変わるため、明示することが望ましい
  • 作業時間・人数の明記:時間単価の場合は作業時間と人数を記載し、合計金額の根拠を示す
  • 現地確認の前提:汚れの程度・広さによって最終金額が変動するため、「現地確認後に確定」旨を備考欄に記載することが多い

これらの特徴を踏まえた見積書を作成することで、顧客からの信頼を得やすくなり、受注率の向上にもつながります。特にハウスクリーニングでは、施工前後の写真と合わせて見積書を提出する事業者も増えています。

必須記載項目と書き方

清掃業の見積書には、一般的な見積書の基本項目に加えて、業種特有の項目を盛り込む必要があります。

基本的な必須項目

項目記載内容
見積書番号見積書の管理番号(例: EST-2026-001)
発行日・有効期限発行日から30日以内が一般的
顧客情報氏名・住所(作業場所と異なる場合は両方記載)
事業者情報会社名・屋号・住所・電話番号・担当者名
作業場所清掃を実施する住所・物件名・部屋番号
作業予定日時作業日・開始時刻の目安
小計・消費税・合計税込み合計金額を明記する
支払い条件現金・振込・作業後払いなど

清掃業特有の追加項目

  • 作業時間の目安(例: 約3時間)
  • 作業スタッフの人数
  • 使用洗剤・薬剤の種類(アルカリ洗浄剤・カビ取り剤など)
  • 廃棄物の処理方法(廃液の処理費用が別途発生する場合)
  • 駐車場・駐輪場の有無(交通費・駐車料金の加算有無)

作業内容・清掃箇所の書き方(記載例付き)

清掃業の見積書で最も重要なのが、作業内容の明細です。「一式」でまとめてしまうと顧客が内容を把握できず、後々のトラブルにつながります。清掃箇所ごとに分けて記載することを強くおすすめします。

退去清掃(1LDK)の記載例

清掃箇所作業内容数量単価金額
キッチンレンジフード・コンロ・シンク洗浄1式12,000円12,000円
浴室浴槽・壁面・床・排水口洗浄1式10,000円10,000円
トイレ便器・タンク・床・壁面洗浄1式6,000円6,000円
洗面台鏡・洗面ボウル・蛇口洗浄1式4,000円4,000円
居室・廊下床掃除・窓拭き・換気扇清掃1式8,000円8,000円
エアコン洗浄フィルター・熱交換器・送風ファン洗浄1台12,000円12,000円
小計52,000円
消費税(10%)5,200円
合計(税込)57,200円

オフィス・店舗清掃の記載例

作業内容数量単位単価金額
床清掃(モップ・ポリッシャー)150200円30,000円
ガラス清掃(内外)20800円16,000円
トイレ清掃2箇所5,000円10,000円
共用部清掃(エントランス・廊下)18,000円8,000円

料金体系と単価の設定方法

清掃業の料金体系は大きく「面積単価制」「時間単価制」「箇所単価制」の3種類に分かれます。案件の規模や内容に合わせて使い分けましょう。

料金体系の比較

料金体系計算方法向いている案件相場目安
面積単価制㎡ × 単価オフィス・店舗・マンション共用部150〜400円/㎡
時間単価制時間 × 人数 × 単価定期清掃・小規模案件2,000〜4,000円/時間・人
箇所単価制清掃箇所 × 単価ハウスクリーニング・退去清掃箇所ごとに設定

ハウスクリーニングの相場単価

清掃箇所相場(税抜)
レンジフード(換気扇)8,000〜15,000円
キッチン全体10,000〜20,000円
浴室(ユニットバス)8,000〜16,000円
トイレ4,000〜8,000円
洗面台3,000〜6,000円
エアコン(壁掛け型)8,000〜15,000円
窓(1枚)500〜1,500円

なお、汚れが特に激しい場合や特殊な洗剤・機材が必要な場合は、追加料金が発生することを見積書の備考欄に明記しておきましょう。「汚れの状態によって金額が変動する場合があります」の一文を入れるだけで、後のトラブルを大幅に防げます。

見積書作成時の注意点とよくある質問

注意点

「一式」での記載は極力避ける

「清掃一式 50,000円」と記載すると、どの箇所が含まれるか不明確になります。顧客から「この箇所は清掃済みのはずでは?」といったクレームが発生しやすくなります。可能な限り箇所ごとに分けて記載しましょう。

有効期限を必ず記載する

清掃業は人件費・洗剤コストの変動があるため、見積書には必ず有効期限を設定します。一般的に発行日から30日以内が目安です。有効期限を設定しないと、何ヶ月も前の古い価格で作業を求められるトラブルになります。

キャンセル規定を明記する

当日キャンセルや直前の変更に対するキャンセル料の規定を備考欄に記載しておきましょう。「作業日の前日以降のキャンセルは作業料金の50%を申し受けます」のように具体的に書くとトラブルを防げます。

よくある質問

Q. インボイス制度に対応した見積書はどう書けばよいですか?

適格請求書発行事業者(インボイス発行事業者)として登録している場合は、登録番号(T+13桁の数字)を見積書に記載しましょう。見積書自体はインボイスには該当しませんが、同じ番号を請求書にも記載することで、顧客が仕入税額控除を受けられます。

Q. 定期清掃契約の見積書はどう作ればよいですか?

定期清掃は「月額〇円 × 12ヶ月」のように年間契約額を明示する形式が一般的です。月1回・週1回などの清掃頻度、1回あたりの作業時間・人数を明記すると顧客に安心感を与えられます。

Q. 見積書と請求書は別々に発行すべきですか?

原則として別々に発行します。見積書は「作業前の提案書」、請求書は「作業後の支払い要求書」です。ただし、小規模な単発作業の場合は「見積兼請求書」として1枚にまとめることもあります。その場合は書類タイトルに「見積兼請求書」と明記してください。

Q. 交通費・出張費はどのように記載しますか?

交通費・出張費は明細の中に独立した行として記載します。「出張費(○○市外) 1式 3,000円」のように明示することで、顧客が料金の内訳を正確に把握できます。距離による計算式がある場合は備考欄に記載しましょう。

備考欄に記載しておくと便利な文例

・本見積書の有効期限は発行日より30日間とさせていただきます。

・汚れの状態・範囲によって追加費用が発生する場合がございます。事前にご説明いたします。

・作業日前日18時以降のキャンセルは、作業料金の50%をキャンセル料として申し受けます。

・駐車場のご用意をお願いいたします。駐車場がない場合は別途駐車料金が発生します。

・廃液・廃棄物は適切に処理して持ち帰ります(処理費用は上記に含みます)。

清掃業・ハウスクリーニングの見積書は、顧客との信頼関係を築く最初の接点です。詳細かつ丁寧な見積書を作成することで、顧客に安心感を与え、受注率の向上と作業後のトラブル防止につながります。見積書メーカーを使えば、上記のような明細を箇所ごとに入力し、プロらしいPDF見積書を無料で作成できます。ぜひご活用ください。

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